モンゴル語の面白い表現

 「馬を見に行く」
    トイレに行くこと!伝統的なモンゴルの住居であるゲルでは、外にトイレがあります。それで、トイレに行く時には婉曲表現として「馬を見に行く」と言うそうです。馬がいない都会のウランバートルでもこの言葉は普通に使われています。因みにモンゴル語でトイレは「ビイー ザサル カザル」と3つの単語でなっていて、とても覚えにくいのです。

 「雨が入る」
    日本語では雨は「降る」、英語では「落ちる」。しかしモンゴル語では「入る」と言う単語を使います。「入る」とは、遮るもののない広大な大地に直接雨が突き刺さっていくような感じがしませんか。

 「ひとつ聞こう」
    人に道を尋ねる時、モンゴルでは「聞こう」と言います。モンゴル語に「お尋ねします」とか「教えてください」と言う言い方がないわけではなく、モンゴル人は概して謙ったものの言い方をしないのです。物を買う時も「もらおう」です。ちょっと横柄な感じに聞こえますが、これが普通なのです。
 
「もらう」と「買う」と「借りる」は同じ単語 「アウン」
 要するに、AからBの人へ物が移動する動きはすべて同じ単語で済ませるのです。「もらう」のか「借りる」のか明確にする必要がなかったというモンゴル人の考え方が根底になるのでしょう。自分は「貸した」つもりでも相手は「もらった」と思うかもしれません。そんな時には、少しの期間だけ「アウン」と言えばいいそうです。でも、一旦貸したら帰ってこないと思った方がいいというのが、モンゴル人からのアドバイスでした。

「テメー アホー」
 こんな風に言われたら日本人はびっくりしてしまいますよね。これはモンゴル語でラクダ(テメー)を買うか(アホー)と言う意味です。
 お店で品物を選んでいると、時々「アホー?」と聞かれて、ドキッとします。私はアホーじゃないよと思いますが、買いたい時は「ティーム(はい)」と言わなければなりません。
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